【追加レビュー】OPPO Find X9
OPPO Find X9
7,025mAhの「怪物バッテリー」は本物か?—実使用で見えた実力
前回の記事にて購入報告したOPPO Find X9について、日常利用・高負荷テスト・撮影などを一通り行いました。
本記事では、OPPOの最新フラッグシップ「Find X9」を実際に使い込んで見えてきた長所と弱点を、検証結果ベースで整理します。

デザインと操作性:所有欲を満たす完成度と「Snap Key」
改めて手に取ると、この端末が明確に“高級機”として設計されていることが分かります。
ビルドクオリティ
非光沢のメタルフレームと、シルキーな質感のバックパネルの組み合わせは上質そのもの。
指紋が付きにくく、見た目の清潔感を長時間保てます。2026年世代のフラッグシップとして十分な質感です。
デザインの合理性
大型の円形カメラユニットは上部寄りに配置。
これによりワイヤレス充電時の干渉が起きにくく、見た目だけでなく実用性も考慮された設計になっています。
物理ボタン「Snap Key」
左側面に配置されたカスタムキーは、本機の使い勝手を大きく底上げする存在です。
- カメラ即時起動
- フラッシュライト
- サウンド切替
- アプリ起動 など
最大8種類のアクションを割り当て可能で、日常操作がワンテンポ速くなります。
処理性能:Dimensity 9500の「圧倒的パワーと制御の限界」
搭載SoCは、最新3nmプロセスのMediaTek Dimensity 9500。
ベンチマーク
- AnTuTu v11:最大 約360万点前後(条件次第)
現行Androidでは間違いなくトップクラスの数値で、
アプリ起動・UI操作・動画編集まで一切の引っ掛かりはありません。
高負荷時の挙動
一方で、3Dゲームを最高画質・長時間でプレイすると、
- 内部温度上昇
- サーマルスロットリング発生
- フレームレートが40FPS前後まで低下
という挙動が確認できました。
熱設計の評価
「プロゲーマーモード」を有効にすると、より高温まで性能を維持しますが、
約8mmの薄型筐体という制約上、熱飽和は比較的早めです。
瞬間最大性能は非常に高いが、持続性能は物理法則に正直、という評価になります。
バッテリー:7,025mAhがもたらす“別次元の安心感”
本機最大の特徴が、7,025mAhのシリコンカーボンバッテリーです。
技術的背景(検証)
- 従来:グラファイト(黒鉛)負極
- 本機:シリコン系負極を高密度化
シリコンは理論容量が非常に高い反面、膨張問題がありましたが、
ナノ構造制御+複合材料化により実用化が進んでいます。
実使用での電池持ち
- 動画視聴
- SNS
- カメラ
- 重めのゲーム
これらを混在させた高負荷環境でも、
1日半〜2日を余裕でカバー。
正直な感想として、
「モバイルバッテリーを持ち歩く発想が消える」
レベルのスタミナです。
カメラ性能:Hasselblad監修と“色の正確性”
構成は
- 50MP メイン
- 50MP 超広角
- 50MP 3倍望遠
- +2MP マルチスペクトルセンサー
色再現の強み
マルチスペクトルセンサーが環境光の波長を解析することで、
- 過度なHDR
- 不自然な彩度
に頼らない、肉眼に近い色表現を実現しています。
これは「映える」よりも「正確」寄りのチューニングで、
RAW現像前提のユーザーにも好印象です。
ズームとマクロの制約
- 光学3倍は非常にシャープ
- ただし最短撮影距離は約60cm前後
そのため、テレマクロ用途には不向き。
近接撮影はメイン or 超広角+クロップが現実解です。
UIの完成度
「ステージ」「打ち上げ花火」などのシーンプリセットを2タップで呼び出せるUIは秀逸。
シャッターチャンスを逃しにくい設計です。
望遠レンズのテレマクロ非対応について(ネガティブポイント)
Find X9の望遠カメラは光学3倍ズームに対応しており、遠景撮影では非常に高い解像感を発揮します。一方で、最短撮影距離が比較的長く設定されており、いわゆる「テレマクロ撮影」には対応していません。
実測・使用感ベースでは、被写体に寄れる距離はおおよそ60cm前後が限界となり、
- 花や小物を大きく写したい
- 被写体と背景を強く分離した近接撮影をしたい
といった用途では制約を感じます。
そのため、近接撮影時は
- メインカメラでのデジタルクロップ
- 超広角レンズを用いた疑似マクロ
といった代替手段を取る必要がありますが、望遠レンズ特有の圧縮効果を活かしたマクロ表現はできません。
近年の一部ハイエンド端末では、望遠レンズを用いたテレマクロ撮影を強みとしている機種も存在するため、
接写性能を重視するユーザーにとっては明確なマイナスポイントといえます。

ソフトウェアと日本仕様
3D超音波指紋認証
- 認証速度・成功率ともに非常に高い
- 濡れた指でも安定
光学式から明確な進化を感じます。
AIマインドスペース
画面上の情報をAIが自動整理し、
- 店舗情報保存
- マップ連携
- メモ化
までがスムーズ。実用レベルのAI機能です。
おサイフケータイ対応
海外メーカーのフラッグシップでありながら、FeliCa対応。
日本でのメイン端末利用に不安はありません。
最終評価
メリット
- 7,000mAh超による圧倒的スタミナ
- iPhoneユーザーも納得する剛性感あるデザイン
- マルチスペクトルセンサーによる正確な色再現
- IP68/69防水防塵+おサイフケータイ対応
デメリット
- 国内版はシャッター音OFF不可
- 高負荷時の熱制御は早め
- 望遠マクロ非対応
総評
OPPO Find X9は、
「カメラ品質を妥協せず、とにかく充電ストレスから解放されたい」
という合理的なユーザーにとって、現時点での最適解に近い一台です。
尖ったスペックを“実用レベル”に落とし込むOPPOらしさが、
最も分かりやすく表れたフラッグシップだと感じました。
次回以降で写真撮影の結果を載せていきます。


