Xiaomi 15T Pro(ブラック)レビュー

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完成度・実用性・価格のバランスを高次元でまとめた、成熟したフラッグシップ級スマートフォン

はじめに:尖りすぎない「ちょうどいい最上位」

Xiaomi 15T Proは、単純に高いスペックを誇示するタイプのスマートフォンではありません。
処理性能、カメラ性能、使い勝手、そして価格とのバランスを丁寧に突き詰めた結果として、「日常使いとして非常に完成度が高い端末」に仕上がっています。

購入したブラックモデルは特に派手さよりも落ち着きと実用性を重視した外観で、長期間メイン端末として使うことを前提にしたデザインと質感が印象的です。


デザインとビルドクオリティ:落ち着いた外観と高い実用性

背面素材と質感

背面には一般的な光沢ガラスではなく、高強度グラスファイバー系のマット素材が採用されています。

指紋や皮脂が目立ちにくく、手に持ったときの滑りも抑えられており、ケースを付けずに使っても安心感があります。
触感はサラサラしすぎず、わずかにしっとり感があり、安価な樹脂素材とは明確に異なる上質さを感じます。

ブラックカラーとの相性も良く、光の当たり方で微妙に表情が変わるため、シンプルながら安っぽさはありません。

カメラユニットの存在感

背面上部の大型カメラユニットは視覚的な主張が強めですが、エッジの処理や配色が統一されているため、全体としては整った印象です。

大型センサーやペリスコープ望遠を搭載していることを考えると、サイズ的にも無理はなく、機能を優先した合理的な設計といえます。

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フラットフレームと重量バランス

本体重量は約210gと軽量ではありません。ただし、フラットなアルミフレームと背面の緩やかなカーブ処理により、数値ほどの重さは感じにくく、手に持ったときの安定感があります。

軽さよりも「しっかりした端末を使っている安心感」を重視する人には好ましいバランスです。


ディスプレイ:派手さより見やすさを重視した高品質パネル

サイズと没入感

6.83インチの大型AMOLEDディスプレイを搭載しつつ、ベゼルが非常に細いため、画面占有率はかなり高めです。
マルチタスク時も快適なサイズです。

一方で、ベゼルが細いとはいえ6.83インチの超大型ディスプレイを持つスマートフォンですので、成人男性であっても背面のベルト等のサポートがなければ片手操作は難しいです。

解像度と明るさ

1.5K解像度は、バッテリー消費と表示精細度のバランスが良く、日常使用で不満を感じることはほぼありません。
ピーク輝度は最大3,200nitsに達するため、少なくとも冬季では直射日光下でも画面をしっかり視認できます。

光学式指紋認証

指紋認証は光学式を採用。
超音波式ではないとはいえ、画面オフ状態からでも認証が比較的速く精度も高いです。この点は日常的な使い勝手を大きく向上させています。

ただし、画面内指紋認証の位置は下の方にあるので、認証解除時に持ち直して親指をあてる必要がありました。これは毎日使うスマホとしては少しストレスを感じる点かもしれません。


ハードウェア構成:高性能だが余裕を感じさせる設計

項目内容
SoCDimensity 9400+
RAM12GB / 16GB(LPDDR5X)
ストレージ最大1TB(UFS 4.0)
冷却約6,500mm² ベイパーチャンバー
バッテリー5,500mAh
充電90W 有線 / 50W 無線
防水防塵IP68
日本仕様FeliCa対応

特筆すべきは、ハイスペックスマートフォンとしては比較的低コスト(実売10万円弱)にて高いパフォーマンスを誇るのみでなく、バッテリー容量が多めかつ超急速充電にも対応している点です。


パフォーマンス:数値以上に快適な体感

ベンチマーク上はトップクラスの数値を記録しますが、実際の使用感は「速い」というより「常に余裕がある」という印象です。(注:まだ短期使用のみです。)

アプリの切り替え、バックグラウンド動作、重めのゲームや編集作業でも、処理落ちや引っかかりを感じにくく、安定性を重視する人に向いた特性です。ベンチマークテスト結果はAntutuで260万点ほど、ただしAntutuのテスト後はしっかりと発熱します。


カメラ性能:Leicaらしい落ち着いた描写(次回レビューで追加で見ていきます)

メインカメラ

1/1.31インチの大型センサーを採用しているため、明暗差の大きなシーンでも階調をしっかり残すことが期待できます。

メインレンズで撮影、夕方。光量が少ない環境でも雰囲気を損なわない範囲で明るく撮影できている。

5倍ペリスコープ望遠

光学5倍(約120mm相当)の望遠は、遠景撮影で非常に安定した解像感を発揮することが期待できます。

5倍望遠にて撮影、夕方。夕方かつ5倍望遠でも色潰れが少ない。

撮影スタイル

自然な色再現を重視したモードと、やや鮮やかさを強調したモードが用意されており、用途に応じて使い分けしやすくなっています。

動画性能

8K撮影や4K60fpsの全レンズ切替に対応し、LOG撮影も可能。


ソフトウェアと日本向け機能

HyperOS 3

システム全体の動作が軽く、アニメーションも控えめで安定しています。
長期間使用してもパフォーマンスが落ちにくい点は、日常的に使う端末として大きな利点です。

HyperOSの致命的な欠点として、事実上他社製ランチャーアプリを使用できません(他社製ランチャーアプリを使うと戻る動作が3ボタンナビゲーションのみ対応になる)。加えて、ホーム画面におけるアイコン数が4×6、4×7、5×9の3パターンのみとあまり融通が効きません。。。この仕様は誰が得するのか今のところ不明ですが、他社ランチャーアプリを使用したいです。

FeliCa対応

高性能なグローバル仕様を維持しながら、日本市場向けにFeliCaを搭載
メイン端末として使う上での妥協点はほぼありません。


気になる点

重量はハイエンド同様に重めで、片手操作ができないサイズです。指紋認証の位置がかなり下の方にある光学式です。カメラユニットのサイズも好みが分かれます。他社製ランチャーアプリ使用不可かつ、ホーム画面のレイアウトにも制限があります。
また、テレマクロ性能は突出しているわけではありません。

それでも全体の完成度は高く、価格を考慮すれば十分な性能とは感じます。


総評:長く安心して使える高完成度モデル

Xiaomi 15T Pro(ブラック)は、
性能・カメラ・ディスプレイ・充電・日本向け機能のすべてを高水準でまとめた、非常にバランスの良いスマートフォンです。

刺激的な尖りはありませんが、その分、
多くの人にとっての日常使用で必要十分な性能を詰め込んだ
そんな一台に仕上がっています。

価格と性能のバランスを重視しつつ、妥協の少ない端末を求める人にとって、有力な選択肢といえるでしょう。

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